3月3日、雨音が静かに響く朝、第77回卒業証書授与式が挙行されました。厳かな雰囲気の中、卒業生たちは凛とした表情で式に臨みました。
壇上で手にする卒業証書。それは、3年間の努力と仲間との思い出が詰まった、大切な証でした。証書を受け取る生徒たちの表情は様々で、誇らしげな笑顔を浮かべる者、感慨深げに視線を落とす者、それぞれの胸に去来する想いを窺い知ることができました。
式が終わるころ、降り続いていた雨は次第に雪へと変わっていきました。それでも、冷たい空気の中に、確かな春の気配が感じられます。この雨は、別れの涙のように思えたかもしれませんが、その先には、新しい季節と新しい未来が待っています。
卒業式を終えた生徒たちからは、「みんなと離れるのが寂しい」「やりきったという達成感がある」「次の進路が楽しみ」「3年間の思い出が一気に蘇る」と、さまざまな想いの言葉を聞くことができました。その言葉の一つ一つに、彼らが積み重ねてきた時間の尊さがにじんでいました。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。それぞれの道が、温かな光に満ちたものでありますように。